地域の、心の、拠りどころでありたい。
認知症ケアの専門機関として、
地域コミュニティの発信拠点としての役割も担っていきます。
認知症にトコトン向き合う
認知症は、病気が原因で脳の神経細胞が破壊されることで起きる症状の総称です。
症状の進行度合いによって理解力や判断力の低下を招き、日常生活や社会生活に支障をきたすようになります。
ご本人はもとより、ご家族の負担が大きくなる、社会保障財政にも影響するといった社会全体の問題として大きくクローズアップされています。
物忘れと認知症
勘違いされている方が意外と多いのが「認知症」と加齢による「もの忘れ」です。
大きな違いは、「忘れたことへの自覚があるかないか」です。
「最近、もの忘れがひどいので認知症かもしれない…」というように、忘れたことへの自覚が普通にあれば、それは単なる「もの忘れ」の可能性が大です。
しかし、忘れたという自覚すらなければ「認知症」の可能性があるのです。
認知症かな?と思ったらチェック
認知症の初期のチェックとして、下記のことが考えられます。
- ついさっきの出来事が思い出せない
- 同じことを繰り返し言ったり聞いたりする
- ちょっとしたことで怒りっぽくなった
- 以前は出来ていた部屋の片付けが出来なくなった
- 簡単な計算を間違うようになった
- 趣味に全く興味を示さなくなった
- ものを覚えられない
- 計画を立てられない、計画通りにできない etc.
認知症家族支援の会
歳を重ねても、いつまでも住み慣れた開聞の地で、自宅で暮らしたいと誰もが思うことです。
認知症になると生活上の様々な困難が生じてきますし、それを支えるご家族も大変になります。
ところで、以前こんなことを聞いたことがあります。
「自分の病気のことを本当にわかってくれるのは医者でもなく、看護師でもなく、同じ病気を抱えた人だ。」というものです。専門職である私たちも納得のいく話です。
認知症患者さんを抱えたご家族の心痛は直面したものでなければ、本当のことはわからないのかもしれません。
そこで、私たちは「認知症家族支援の会」を立ち上げました。まだ不定期ではありますが、この活動を続けていきます。 内容は、介護をしている方同士の苦労話やスタッフによる介護方法のアドバイスなどです。
この会に参加して同じ境遇の方とお互い励ましあうことで「私だけが悩んでいるんじゃないんだ」と来た時より元気になって帰られる方がたくさんいらっしゃいます。
地域全体で認知症の理解を深め、たとえ認知症になってもだれもが安心して暮らせる街づくりを共に考えていきましょう。